M&Mのマーケティング戦略:人々を魅了し続ける方法
海外のチョコレートメーカーの商品の1つに、日本人ならば誰でも知っている商品があります。それが、m & m’sになります。この商品は、アメリカの会社が作った商品で現在でもスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで売られているのが特徴でしょう。現在の40代から上の人ならば、子供の頃や若い頃にこのような商品が出たことを記憶しているはずです。実は、海外の商品が根強く日本に定着している例はあまりありません。特にお菓子関係は、特定のお菓子以外はすぐに撤退してしまうか3年から5年ほどで撤退してしまうのがオチです。やはり、日本人の口に合わないことがその理由の1つと言えるかもしれません。それにもかかわらず、m & m’sは長い間日本に残っています。すでに30年以上経過しているにもかかわらず、まだ販売が続いているわけです。
この商品が長く残っている理由の1つは、マーケティング戦略が素晴らしいからと言えるでしょう。その戦略方法の1つが、他にはない特徴を打ち出すことでした。チョコレートといっても、特徴といえば味が違う位しか思いつきません。おいしいものを作ったとしても、コストが高くなってしまい高い値段で売るしかないわけです。実際にそのような戦略をとっているところも多いですが、よほどブランド化しない限り売れません。しかし、この会社の商品は、子供には手が届かないような価格帯にするのではなく、あくまでも子供あるいは大人が気軽に食べるお菓子として売り出たかったわけです。そうすると、味の差別化は難しいと考えられるでしょう。
ある日、チョコレートを手に握ると溶けてしまうという問題があることに気が付きました。これは昔からそのようなことが言われていましたが、そこで溶けない商品を開発すれば売れるのではないかと考えたわけです。とは言え、本当に解けない商品があるかと言えばそれはなかなか難しいといえます。そこで考え出されたのは、表面をコーティングしその部分を持っても熱で溶けないチョコレートを作る事は可能と言うことでした。表面の部分は、完全なチョコレートではなく少し素材が硬くなっています。そのため、しばらく手のひらに載せる場合や握っておいてもまず溶ける事は無いわけです。そうすると、小さな子供でも安心して食べることができます。また、うっかりポケットの中に入れっぱなしでも解ける事はありません。これが話題になり、日本でも長年ヒットし続けているわけです。もう一つは、カラフルな模様が特徴といえます。ただ最近はそれだけではなく背景にソーシャルメディアの活用などをして人気を高めているのも忘れてはいけません。