ブランディングの目的っていったい何?
ブランディングは商品のブランド化、会社のイメージアップなどを目的に取り組むもので、価値を高める為の戦略ともいえるでしょう。ブランドとはそもそも形が見えない価値のことですから、目に見えない価値を生み出したり、商品名や会社名から連想されるイメージを形作ることと言い換えることもできます。いずれにしても、ブランディングにおいて大事なのは市場における認知で、特にターゲット層に広く知ってもらったり定着させることが必要です。
この認知の過程でイメージ戦略を図り、消費者や顧客の興味や好感を引き出すのが最終的な目的です。つまり認知度を高めるだけでは不足で、名前からポジティブな印象を連想、あるいは頭に思い描く定着ができなければ失敗となります。ブランディングには様々な方法がありますが、基本となるのは認知や定着させたいイメージを明確にすること、そしてターゲットを定めてアプローチを考えることです。
商品の価格帯が手頃なのに、価格以上の高級感を印象づけようとしても難しいです。また高齢者をターゲットに若者向けの商品を魅力的に見せる、これも難易度が高く困難だといえます。このように、想定にズレがあると期待した通りの結果にはなりにくいので、十分に検討に検討を重ねてコンセプトの設計や具体案を出すことが大切です。ブランドといえばロゴですが、ロゴといえばその形だったり色も重要です。形や色を含めて人は印象を受けて記憶に残りますから、そういう印象深い記憶に刻み込むようなロゴの設計もまた大事です。他にも、テレビCMなどを打ち出して繰り返し印象づけたり、Webのマーケティングを活用してブランドを確立するやり方もあります。CMではターゲット層が共感、もしくは訴求できるタレントやインフルエンサーが起用されることが多いです。
ブランディングの重要な要素にはもう1つ、ゴールデンサークル理論というものが存在します。ゴールデンサークル理論はなぜ、どうやって、何をという3つの要素で構成される円で説明される理論です。具体的にはなぜのWHYを中心に、一回り大きいどうやってのHOW、更に大きいWHATの円で構成されるのがゴールデンサークルです。この円は説明を行う場合に共感を得やすい順番で、異なる順番よりも人に訴えかけたり、行動を促す効果があるといわれています。ブランディングとの相性も良くて応用できますから、やり方に迷ったらゴールデンサークル理論を実践してみるのも手です。